珈琲と洋酒　水

2018年 08月 26日 ( 1 )

菅原比呂志監督、"ぼくらの七日間戦争"。原作は宗田理の同名小説。

青葉中学の教師たちの教育の域を超えた横暴に耐えかね、1年A組の男子生徒8人が廃工場に立てこもり・・・。

1988年の作品かぁ。てことは私が観たのは15歳か16歳、中3か高1の頃ってことか。

てことはこの主人公たちに思い入れバリバリで観たかもしれないって思ってたけど、そんな思い出も特に思い浮かばなかった。微妙に年の差があるからかな。

にしても当時のスタンダードなパワハラ教師たちって、今じゃどいつもこいつも即アウト。懲戒解雇間違いなし。よくこれで教師ヅラできてたよなーってのばかり。

映画だから、フィクションだから、デフォルメだからって言い訳するのかもしれないけど、当時はリアルにこんな感じだったでしょ。まあでも、俺らもこんなのは普通だと思ってたしなー。今考えたら本当に異常。無断で持ち物検査とか絶対ナシでしょ。

つーか今なら籠城してボイコットなんてまだるっこしいことする前に、とりあえず録音なり録画なりして証拠を固めてSNSで拡散するか、然るべきところ、警察か裁判所に駆け込むかするな。

映画的にはかなりファンタジックな作りで、あそこまでやったら補導じゃ済まないでしょなレベルだけど、どうもお咎めなしっぽい。公務執行妨害は確実だと思うんだけどな。

んでラストの花火。あれはもう戦車でどうこういうレベルじゃないわ。かなり予算のある花火大会レベルだもの。もうファンタジーのクセがスゴくて笑えた。

そんでもって最後は爽やかに『次は国会議事堂だ！』って。テロリストじゃん！テロリスト予備軍じゃん！スカウトくるぞ！冗談もたいがいにせえ。

あと、宮沢りえはかわいいけど、まだ「かわいさ爆発！」には至ってない。かわいさ爆発前夜。もしかしたら撮り方のせいかも。

今作を観ると"グーニーズ"の時代と世代を超越したおもしろさに改めて感心する。今作はどうしてもあの時代の空気を纏っているし、あの時代を知っていてこそ楽しめる作りでしかない。だからあの頃を知らない人たち、今の若い人たちが観たら「なんだこれ？」ってなると思う。

いやはや、平成最後の夏に"グーニーズ"のスゴさを再認識することになるなんて。

ごきげんよう。

ぼくらの七日間戦争ブルーレイ [Blu-ray]

宮沢りえ,菊池健一郎,佐野史郎/角川書店

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▲ by water-mizu | 2018-08-26 10:52 | 映画（ＤＶＤとか） | Comments(0)