なんかで読んだ。湯川秀樹の自伝”旅人”には、『未知の世界を探求する人々は地図を持たない旅行者』と書いてあるそうだ。
これって何も科学だけの話じゃない。美術、音楽、芸能、スポーツ、料理の世界はもとより、他のいろんな世界だってそうだろう。その世界の最先端を行く人には前例がないわけで、地図なんかない。
世に【バー】ってお店と【珈琲専門店】ってお店はたくさんある。でも【珈琲と洋酒】ってのはない。てことはうちは【珈琲と洋酒】の最先端(?)ってわけで、3周年を迎えた本日もまだまだ手探りなのもしょうがないわけだ。
地図を持たない旅行って気楽なようで、常に不安でしょうがなかったり、どこに行っていいか分かんないようで、たまたまおもしろいものに出会ったり、刺激的なのだけは間違いない。
半分大人でくわえ煙草の17歳の地図がどんなものだったかは忘れてしまったけれど、35歳の地図はまだまだ余白だらけだ。今まで通ったところしか書かれていない。その余白をどれだけ埋めていけるか?それが私の仕事であり、私なりのロックンロールであると信じている。
十七歳の地図
尾崎豊 / / ソニーレコード
スコア選択: ★★★★★