先日”ぼくんち”を読み直して、やっぱりいいなと思って、”毎日かあさん”を本屋に探しに行ったら、4冊もあったので、なんだか躊躇してしまい、隣にあった”いけちゃんとぼく”は1冊で完結する本だったので、ついついこっちをレジに持っていってしまった。
西原理恵子著、”いけちゃんとぼく”。
帯がイヤらしくって、『絶対に泣ける!』みたいなことが書いてある。そんなことが書いてあったら泣けるものも泣かれへんわ!と、なぜか関西弁で文句を言いたくなる。心のどっかで負けるもんか、泣くもんかと、感情にブレーキを掛けてしまう。
なんだけど・・・。
やっぱり、よかった。涙こそ出なかったものの、鳥肌が立った。そしてもう一度最初のページから読み返した。繰り返し読むことによって感動が増幅する稀有な本。素晴らしい。
心のトゲトゲがまるくなり、運命とか永遠とか時の流れなんてものを肯定したくなる。
何かに憤ったり、何かを失ったりしたら、またページを開くだろう。何かを信じるために。
いけちゃんとぼく
西原 理恵子 / / 角川書店
スコア選択: ★★★★☆