荻上直子脚本・監督、小林聡美主演、もたいまさこ助演、”めがね”。
”かもめ食堂”のスタッフ&キャストが送る第2弾!な映画。最初の数分間だけでも、カーテン、サイドテーブル、ライト、グラス、カーディガン、皿、その他諸々が一々かわいかったりおしゃれだったりいい感じな物ばかり。物欲を刺激されるが、あそこまでの統一感は予算的にはもちろんのこと、気持ち的にも無理。なんだか無機質でカタログみたいな印象を受けるから。
観光施設も何もない南の島。あるのは海とゆったり流れる時間のみ。春先になると訪れる人々は、皆【たそがれる】ためにやってくる。
”かもめ食堂”でも、主人公はなぜフィンランドまで行かなきゃいけなかったのか?ってことは描かれなかった。今作も同じ。過去も未来も描かれない。描かれるのは瞬間の一コマ。昨日も今日も明日も同じ日の繰り返しのような、ずーっと続く瞬間のうちの一コマ。深く掘り下げることをせず、さらさらっと描いたデッサンみたいな映画。だから南の島なのに暑苦しくなく、どこか涼しげ。良くも悪くも。
あらゆることから【意味】を放棄することが【たそがれる】に繋がるわけで、メルシー体操やらなんやら、あんまり意味を求めちゃいかんのだろうと思いつつも、そこに物足りなさを感じたりもする・・・。
めがね(3枚組)
/ VAP,INC(VAP)(D)
スコア選択: ★★★