松岡錠司監督、松尾スズキ脚本、リリー・フランキー原作、”東京タワー オカンとボクと、時々、オトン”。主演はオダギリジョー、樹木希林。
オカン役が樹木希林なのがすごくいい。に加えて、オカンの若かりし頃を演じるのが樹木希林の実の娘である内田也哉子なのが素晴らしい。そして掴みどころのない変態チックな中川雅也(リリー・フランキー)を演じるのが、飄々としていてエキセントリックなイメージのあるオダギリジョー。完璧なキャスティング。
私は初っ端のシーンでやられた。あのシーンは私の一番古い記憶の映像と全く一緒だった。酔って帰ってきた父親。私を守る母親。父親をたしなめる祖母。それを全然聞かない父親。・・・あの映像を思い出した。ファースト・シーンでこの映画に心を持っていかれた。
観終わって思ったことは、原作を読み終えた時とやっぱり一緒だった。「親孝行をしよう。」
とは言うものの、離れて暮らしている今、おふくろの顔を見たのはいつのことやら・・・。こんなことで何が親孝行なんだか、どうするのが親孝行なんだか、よく分からない。
とりあえず感謝の気持ちを持ち続けよう。この世に生を授けてくれたことへはもちろんのこと、日々飲んだくれる不健康な生活をしても風邪一つひかない、今のところ肝臓もどうもない、丈夫な体に生んでくれたことへの感謝。
「母さん、ありがとう。また会えるその日まで、元気でいてください。」
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2枚組)
/ VAP independent(VAP)(D)
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