深夜2時、御大登場。すっきりさっぱりした面持ち。
おっしゃいました。『散髪をしたとよ。』 ・・・なるほど。
続けておっしゃいました。『俺は散髪をすると家に帰らんのよ。』 ・・・へ?
理由を色々想像した結果、おそらくいろんな人に見せびらかしたいからだろうと納得しました。
さらに続けておっしゃいました。『俺が家に帰らんからよ、嫁は巻寿司を作っちょっとよ。』 ・・・はい?
理由を色々想像しましたが、全っ然わかりません。
おっしゃいました。『嫁の巻寿司は腹がパンクしても食える。そんぐらい旨いわけよ。』 ・・・はい。
『俺が散髪をしたら帰らんのがわかってるからよ、巻寿司を作ってたら早く帰って来るんじゃないかと思っちょっとよ。』 ・・・ほぉ~。
『やっで今日は巻寿司を作っちょっど。ほんとうめたっちよ。』 ・・・ほほぉ~。
そして深夜にも関わらず奥様にお迎え要請の電話。さすがにお迎えは断られたものの、おっしゃった通り巻寿司は作ってあるとのこと。時間が時間なんでしょうがなく、でも心持ち足早にお帰りになりました。
なんと言いますか、夫婦愛って言うんですかね。ん~、なんかそれ以上のもののような気がしますが、言葉にできません。ただ確実にそこにあるのは、40年連れ添った結果、他人には絶対に通用しない【散髪=巻寿司】という図式が当然のようにお互いの間で出来上がっているという事実。素敵です。とっても美しいです。
結婚というものに夢と希望を抱けた真夏の夜でした。