007最新作、”007 カジノ・ロワイヤル”。
ジェームズ・ボンドを演じるのはダニエル・クレイグ。写真で観るとなんだかイギリスというよりはロシアンな顔立ちだし、とても冷徹そうなイメージだったので、ボンド?と思っていた。
これは一諜報員であるジェームズ・ボンドが、殺しのライセンスを持つ『00(ダブルオー)』の称号を得るにふさわしい人物になるまでの物語。言わば007第一の事件なわけで、いわゆるジェームズ・ボンドというキャラクターができるまでを描いている。なので今まで慣れ親しんできたボンド像とは多少のイメージの違いがあっても然るべきなのだと納得した。
『ウォッカマティーニをシェイクで。』なんていうこだわりもまだなく、ドライマティーニをオーダーするも、シェイクでもどうでもいいよ、みたいな感じ。感情のコントロールもイマイチで、熱くなって冷静さを失うことがしばしばだ。
その際たるものが女性との親密さにおいてだ。既存のボンドのイメージである凄腕のプレイボーイな一面はまだない。目の前の愛に突っ走ってしまう、ある意味若いボンドがいる。そしてその結果・・・。
ジェームズ・ボンドは、愛する心を失って殺しのライセンスを手に入れ、真の【007】となった。
我々が知っているボンドは、悲しみの果ての姿だったんだと気付かされる。
007 カジノ・ロワイヤル (初回生産限定版) / ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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