古今亭志ん朝の落語を初めて聴いた。廓噺の”明烏”と滑稽噺の”船徳”。
声がいい。明瞭で聴きやすい。これは父である志ん生の対極にある。ただ、志ん生は時折聞き取りにくい程にしゃがれた声ではあるが、そこにこそ枯れた味わいがある。ツルツルに剃りあげた頭としかめっ面が似合う顔と相まって、【名人・志ん生】のオーラを醸し出している。
そういった”剛”のイメージの志ん生に対して、志ん朝には色っぽさ、艶っぽさがあり、”柔”のイメージを喚起させられた。女性が登場する色恋噺が聴きたくなった。
明日の休みは、ずっと志ん朝の噺を聴いて過ごそうか・・・。
今日の営業次第だな。帰り道、また明烏の声を聞くハメになるかもしれないし・・・。
古今亭志ん朝 新選独演会
古今亭志ん朝 / / Sony Music Direct
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