
テレビ朝日ドラマ、"探偵さん、リュック開いてますよ"。沖田修一、近藤啓介、守屋文雄脚本。
田舎の小さな温泉町、西ケ谷温泉。今は閉業したゆらぎやという旅館で探偵業を営む一ノ瀬洋輔は発明家でもあり・・・。
企画には監督・脚本の沖田修一と主演の松田龍平が名を連ねている。
西ケ谷温泉を舞台にした、ゆるくてちょっと不思議な探偵物語。松田龍平の父親・松田優作の"探偵物語"が都会の片隅を舞台にしたハードボイルドものだったことを考えると、今作は探偵という職業こそ同じであれ、それ以外は何もかも真逆の設定だと言える。
まず乗ってるのがベスパではなく不思議なキックボード。人の悪口を燃料に動くという「何それ?」な乗りもの。もちろん洋輔の発明だ。着てるのも黒い細身のスーツじゃなくてラフな格好で常に短パン。煙草は吸ってないから炎が大きいジッポーも出てこないし、ティオペぺも飲んでない。
もたらされた依頼を解決するってよりは、巻き込まれた諸々を発明で解決していく。でもって巻き込まれた諸々によってゆらぎやに人が増えていく。最終的には結構な人数になって旅館を再開するって流れになる。この展開は読めなかったな。
私が好きなのは穴山小助。あのキャラクターもあの回の話も好き。タイムスリップしてきたのに現代に順応し過ぎて便利を知り尽くしてしまって、戦国時代になんて帰りたくなくなるっていう展開。非常に分かる。私だって帰りたくなくなると思う。
あと、洋輔のリュックがいつも開いてるのは当然として、あの空を飛べる装置がファンタジックでとてもいい。あれがあることで『この作品はフィクションです』って宣言してるようなもの。飛んでるシーンの手作り感も好き。
全8話だったけど、もっと長くダラダラやってもよかったような気がする。どうでもいい回がたくさんあるような感じで。