
大根仁監督・脚本、"地面師たち"。原作は新庄耕の同名小説。
外国の広大な土地、馬に乗って銃で狩りをする男がいて・・・。
へそ曲がりなもので流行りまくってる時は観ない。そろそろ落ち着いてきたかなーでもまだ観ない。もう誰もそんな話してないってなった頃にやっと観る。
いやー、おもしろいですね、"地面師たち"。こんなにおもしろいんだったらもっと早くに観とけばよかった。
流行りまくった後だから思ったことなんだけど、『もうええでしょ』って初回の冒頭で1回しか言ってなくて、「え?なのにあんなにみんな真似してたの?ここだけをこすり倒してたの?」って疑問に思っていたら、最終話で何回も言ってて「あ、だからかー」ってなった。もうええでしょ。言いたくなるのは分かる。もうええでしょ。
そしてハリソン怖い。ずっと落ち着いたトーンだから余計に怖い。しかも変態。でもウイスキーのコレクションはすばらしい。是非ともご相伴に預かりたい。グレンリベットやマッカランもいいけど、あのラインナップならローズバンクが飲みたい。あとブラックボウモアは飲んだことないから飲んでみたい。で、ポートエレンなー。何種類かあったなー。いいなー。
と、そんな今作の中で私的助演男優賞を授けるとするならば、ジャガジャガジャガジャガジャン!リリー・フランキーです!おめでとうございます!あの苦悶に満ちた表情、うますぎるしバリエーションあり過ぎでしょ。そして"ダイ・ハード"の悪役超えの驚愕の顔。
大根仁の脚本も巧みだし、劇画チックな演出も今作にとても合ってる。山本耕史の立ちバックなんて池上遼一の漫画じゃん。でもコンプラなのかなんなのか、パンツをはいたままだったのは流石におかしいでしょ。山本耕史は鍛えたお尻を見せたかったにはずなのに。
こういった大掛かりな詐欺の話ってとてもおもしろい。これで流血すらないきれいな騙し合いだったら言うことないんだけど、現代を舞台にリアルに描こうとしたらそういうわけにはいかないか。特に今作じゃハリソンが『人がゴロゴロ死ぬような』って言って始まってるし。
原作は海外に逃亡したハリソンがシンガポールで新たなチームを組んで、北海道の釧路で不動産詐欺に挑む続編があるそう。これだけヒットしたんだからドラマも続編があるんじゃないかしら。期待して待とう。