
平尾隆之監督・脚本、"映画大好きポンポさん"。原作は杉谷庄吾【人間プラモ】の同名漫画。
ニャリウッドの映画プロデューサー・J・D・ポンポネット、通称ポンポさん。ジーンをアシスタントに、今日もミスティア主演のB級映画の撮影に参加している・・・。
タイトルとポンポさんの絵とキャラがご陽気過ぎて最初は受け入れ難い気がしていた。
けれどポンポさんはタイトルにはなっているけど実は主人公ではなく、実際の主人公は映画監督を目指しているアシスタントのジーン。

それが分かってからはもうこの物語に夢中。ジーンは確実に私だし、私は間違いなくジーンだと思えた。そのくらいジーンに感情移入できた。
最初の15秒スポットの編集の映像からして最高。狂気に近いグルーヴがある。
すんなり進んでいくかのように思えた"MEISTER"の制作。撮影もおもしろいだろうけど、絶対に編集が一番おもしろいはずだと常日頃から思っている私。確か北野武もそう言っていた。だから編集を人任せにせず、監督自身がするのが正解だと思っているんだけど、だからこその問題が勃発してしまう。
で、この問題勃発からが胸熱展開だった。そこがそうなってこうなって、ああ歯車が噛み合って回り出した!って瞬間の高揚感よ。
いい映画だなー。そして何よりこの映画の最もいいところ、それは・・・。