
ディズニープラスドラマ、"季節のない街"。宮藤官九郎企画・監督・脚本。原作は山本周五郎の同名小説。
ナニから12年経ったが、被災者向けの仮設住宅にはまだ多くの人が住んでいる。六ちゃんは今日も架空の電車を運転していて・・・。
まずキャストが豪華でびっくりした。六ちゃんが濱田岳、主人公が池松壮亮、同じ世代の仲野大賀に渡辺大知。仮設住宅の面々もクセの強い濃いキャラばかり。
テレビ東京やるなーと思っていたら、実はディズニープラスのドラマだと知って納得。それがMBCで放送されたので遅ればせながら観た次第。
仮設住宅の面々が貧しいながらも生き生きとしていて、観ていてなんだか楽しい。同じくクドカン脚本の"
不適切にもほどがある!"よりも圧倒的にこっちが好き。
けれど毎回楽しい訳じゃなく、ホームレスの回なんて悲しくて切なくて胸をギュッと締め付けられた。かっちゃんが妊娠しちゃった時もそう。
ただラストが昔のクドカンみたいにわちゃわちゃってなったのがとてもよかった。いつの頃からか変にまとめようとするようになってたから。原点回帰な感じがした。
観終わってこの感想文を書くにあたってWikipediaを見たら、原作小説って黒澤明の"どですかでん"の原作でもあるんだな。だから六ちゃんが『どですかでん』って言ってたんだ。はー、知らないことだらけ。黒澤明は好きだけどタイトルで"どですかでん"は敬遠していたんだよな。これは観なきゃいかん。
けどこの原作も読みたいなと思ったら、まさかの
青空文庫にあるだなんて。そうか、昔の作品だもんな。んー、でも1回本屋に行ってみよう。そうしよう。