NHKドラマ、"3000万"。弥重早希子、名嘉友美、山口智之、松井周脚本。
コールセンターで派遣社員として働く佐々木祐子は、家のローンや息子の教育費で頭を抱える日々を送っている。夫の義光は元ミュージシャンで『なんとかなる』が口癖の楽天家。息子のピアノの発表会の帰り道に・・・。
1話がめちゃくちゃおもしろかった。何が起こるか分からない状態から、いきなり観てるこっちのハートを鷲掴みにする。どのドラマよりも爆速でアガった。とんでもないものが始まったぞと思った。
んだけども。
確かに2話以降もおもしろいんだけど、流石に1話を超えることはなかった。とはいえ、3000万を巡るあれこれに現在の社会情勢も反映されていて、闇バイトやらかけこやら組織やらが怖くなるくらいのリアリティーを持って描かれている。
だもんで、このドラマを観ていたから
初めての詐欺電話に冷静に対応できたってのはある。これは間違いない。かけてきた年配男性の声を聞いて「なんだ安達祐実じゃないのか」って思ったくらい冷静だった。ドラマ観ててよかったーって思ったもの。
と、実生活にも役立つ"3000万"。常に2択で間違えた選択をしてしまう佐々木夫妻がドツボにハマっていく物語。明らかに犯罪である欲望に負けてしまうのはもちろん、その場しのぎで『なんとかなる』と思い込むのもよくないと教えてくれた。
これからドツボにハマりそうになった時は、このドラマを思い出すかもしれない。その時は反面教師として真っ当な道を行こうと思う。