NHkドラマ、"恋せぬふたり"。吉田恵里香脚本。
会社の後輩からの好意に気付かなかった咲子(さくこ)。恋とか愛とかがよく分からず検索してみたところ・・・。
恋愛至上主義的なこの世の中において、恋愛しないと幸せじゃないのかを問うドラマ。
アロマンティックでアセクシャル、他者に恋愛感情を抱かず、他者に性的にも惹かれない。そんな2人が恋もセックスもせずに同居する物語。
2話で高橋が咲子の家族に向かって、自分を捨てた両親のことに興味ありません的なことを言ってドン引きされて、家族だって嫌なら切ればいいんです的なことを言って更にドン引きされていたのが実に痛快だった。私的には"
家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった"よりも全然こっちの方がしっくりきた。家族だから何?っていうスタンス。
あと序盤でカズが本当にウザいなって思っていたけど、途中からいい奴なのかもって思えてきて、最終的にめちゃくちゃいい奴じゃん!ってなったのは物語としてとてもおもしろいし、このドラマを観た我々もああなるべきだと思った。
知らないことを知らないままにするんじゃなく学ぶ。自分を認めてもらいたければ他者のことも認める。世の中にはいろんな人がいて、いろんな価値観、趣味嗜好、恋愛的指向、性的指向があるんだっていうことを知る。
咲子と高橋はもちろん、カズもなんだか幸せそうでよかったんだけど、千鶴だけなんか切ないな。また咲子の髪を切る日がやって来ますように。