
フジテレビドラマ、"踊る大捜査線"。君塚良一脚本。
サラリーマンから警察官に転職し、念願の刑事になった青島俊作。配属先の湾岸署は【空き地署】と呼ばれる僻地の警察署で・・・。TVerで鑑賞。
オンエア時は観てなくて、映画化されるにあたってレンタルして観た気がする。ビデオ?DVD?どっちかで。
その時に思ったのは連ドラがおもしろいってこと。映画より絶対に連ドラの方がおもしろい。そう思ったのだけは覚えてる。
今観ても十分におもしろい。"太陽にほえろ"でも"あぶない刑事"でもない刑事ドラマの新たなスタイルを見せてくれる。刑事ドラマってより警察ドラマの方が適切かな。警視庁と所轄のいざこざ、所轄同士のいざこざ、署内での出世問題にいろんないざこざ、規則や手続きの煩雑さなどなど、犯人を逮捕して事件解決ってだけの話ではないところがおもしろい。
また脚本が巧みで伏線の回収の仕方が粋。ドヤッって感じじゃなくてサラッとしてる。
でもって前に観た時もビリビリきたんだけど、9話での袴田課長よ。それまでずーっと上のご機嫌伺いとゴルフばかりで事件のことなんか二の次だったのに、青島が刺された後に室井管理官から電話がきて、いつものようにヘラヘラしたトーンで話し始めたかと思ったら途中でキレて『私の部下の命を何と思ってるんだ!』って言い放って電話をガチャ切りしたシーン。あれは最高。ちょっと涙ぐんでしまった。知ってたのに。
ちなみに最終回での神田署長の『できそこないでもねぇ、命張ってんだ!』は袴田課長の二番煎じっぽくてそんなにビリビリこなかった。あれが9話の袴田課長(小野武彦)のシーンを羨ましく思った北村総一朗が脚本の君塚良一に『私もよろしく頼みますよー』って懇願したって話だったら、神田署長のキャラそのまんまでおもしろいんだけどそういうことではないみたい。
いつもの流れだとここから劇場版まで観続けちゃうんだけど、この連ドラ以上におもしろいことはないって知ってるので観ない。青島刑事よ永遠に!
"踊る大捜査線" ★★★★☆