
フジテレビドラマ、"振り返れば奴がいる"。三谷幸喜脚本。
アメリカのカンザス大学から日本の天真楼病院に引き抜かれた外科医の石川。そこには司馬という同い年ながら患者に対して冷血な振る舞いをする天才外科医がいて・・・。
1993年の作品をTVerで鑑賞。当時はオンタイムではなく後になってレンタルで観た気がする。
みんな若い・・・というのはもう置いといて。
今じゃコメディ一辺倒の三谷幸喜による一切笑いなしの硬派でクールなドラマ。善人・石川と悪人・司馬の外科部での覇権争い的な。
そんな中で研修医の峰(演じるのは細い頃の松下由樹)の仕事のできなさっぷりにまず舌を巻く。ちゃんと医師免許持ってるの?と疑うレベル。自分じゃ処理できないからって、常に誰かを探して走ってる。
でもって。
石川も司馬も若いよなー。でも医師としてエースなんだから若くても32、3歳くらいの設定かなー。なんて思っていたら途中で2人とも27歳ってのが分かって「嘘だろ!医学部をストレートで卒業しても24歳。そこから研修医だのなんだのってあるだろうから27歳は無理があり過ぎるだろ」ってなった。医療関係者に尋ねたら『27歳はないです!』ってきっぱり言われた。だよねー。
だけどフィクションだしまあいいかと思って観てた。
そしたら伏線かと思わせておいて全く関係ないってことが多々あったり、全て病院内という設定かと思いきや、ごく稀にレストランシーンや車内シーンがあったり、司馬のキャラクターがなんかブレてたり、石川が9話で急に顔が青白くなったり、そもそも三谷幸喜なのにクールな医療ドラマってのが理解できないわけで。
チラッとWikipediaを覗いてみたら、これは制作側が悪いってことが分かった。三谷幸喜、大変だったんだな。
大変でいうと今後の天真楼病院外科部よね。ほぼ同時に3人も外科医がいなくなっちゃって。部長は手術できないし。地味な前野と仕事できない峰くんの2人だけじゃないの。こりゃー大変だ。
と、なんだかんだ言いながらもいい視聴者な私。なんだかんだ言いつつもおもしろく観たわけで。
そして連ドラ終了後のスペシャル版まで観たわけで。
峰くんの髪が伸びてるから未来?と思ったけど石川も司馬も元気だし、もしかしてパラレルワールド?って思ったけどそうじゃなかった。
司馬が主任になった後で、石川の人間ドックの結果がまだ出てない時期の話だった。連ドラの7話前後の時期だと思われる。
でもそれだと司馬が怪我してるのが繋がらなくない?と思ったけど、そもそも峰くんの髪が繋がってないからまあいいかと思った。
あとエレベーターのシーンは三谷幸喜だなーと思った。さて・・・。
今から一緒に、これから一緒に殴りに行こうか。は?誰を?なんで?は?
"振り返れば奴がいる" ★★★★