ペネロープ・スフィーリス監督、"反逆のパンク・ロック"。原題は"SUBURBIA"。
ヒッチハイクを試みる少女。母親と赤ちゃんが乗った車に乗せてもらえるもパンクしてしまい・・・。
なんてクソダサいタイトルなんだと思って、ついつい観てしまった。1983年の映画。
自分たちを【T.R.】と呼ぶ少年少女たちは、夜な夜なライブハウスでパンク・ロックを聴きながら飲んだり暴れたりしている。【T.R.】とは【The Rejected】で拒否された脱落者の意味。親や学校や社会に見放された少年少女たちの荒んだ共同生活を描く。
冒頭からとても嫌な感じで始まる。
少年少女たちにすんなり感情移入することはない。
ライブハウスのシーンもあんまり心躍らない。
カッコいいなと思ったのは上の写真のみんなで歩いて行くシーン。
大人たちに感情移入することもないけど、少年少女たちの肩を持つにも至らない。
なんだかなーと思っていたら、最後の最後が非常に胸糞な結末。今まで胸糞結末映画として紹介されなかったのが不思議なくらい。
個人的にはパンクのアティチュードはstruggleだと思ってる。
なのでそれを感じない彼ら彼女らの行動は反逆というよりはただの反抗にしか見えない。ただただボロボロですり減っていく少年少女の姿をパンクだとは思わない。格好はそうだとしても。