中島哲也監督、"来る"。原作は澤村伊智の小説、 "ぼぎわんが、来る"。
山へ入って行く少女と少年・・・。
マンションで何らかの儀式を始めようとする男・・・。
てっきり妻夫木聡と黒木華が主役だと思って観ていた。だって最初から出てるし、この夫婦と子供の話だと思うじゃないの。
そしたらどうも違うっぽい。途中から出てきた岡田くんに物語の軸がシフトしているような気がする。
ははーん、彼が主役か。にしたら出てくるの遅かったな。でもってどうやら主役のはずなのに大して活躍しない。
代わりに中盤以降活躍するのは彼女たち。
松たか子と初めてまともに観た小松菜奈。彼女たちを含む霊能力者たちが本当の主役な気がする。
そしてずっと『来る』だの『来た』だの言ってたけど、何が『来る』のか、どうして『来た』のかその辺の詳細な説明は全くない。でも『来る』つって『来た』ら凄惨なシーンになって誰か死んだりする。怖いっちゃ怖いけど、怖くないっちゃ怖くない。よく分からないから。
映画としての感想は、しっちゃかめっちゃか。
で、これを観ていたのは営業中で、誰もいないし誰も来ないから観ていたんだけど、『来る』つって『来た』のは映画の中だけで、現実の弊店では誰も「来ない」まま2時間以上の今作を観終えたのであった。チーン。
"
来る" ★★★