サッポロドラフトワンのCM。阿部寛が食す焼餃子がなんともおいしそう。「今日のランチはパリッと焼餃子。ラーメンじゃなくてチャーハンと!ついでにビールも飲んじゃうか!」
ということで、焼餃子を求めて中華料理屋へ。最寄のお店は七味小路。一応、確認のために入り口のメニューを拝見。すると餃子はあるのですが、水餃子だけです。んー、ビールに合うのはあのクリスピーともいえるパリッと感。却下。
方向転換してはるばる山形屋の先、中華料理屋が向かい合ってるところの片方へ。一応、確認のために入り口のメニューを拝見。「え?」 水餃子、スープ餃子、揚げ餃子はあるものの焼餃子の文字が見当たりません。雲行きが怪しくなったところでお向かいのメニューも拝見。こちらはランチタイムに餃子の二文字がありません。
おいおいおい、うっかり迷宮に足を踏み入れてしまったのかい?アンドローラなのかい?
ラーメン屋には焼餃子があります。でもラーメンな気分じゃないんです。チャーハンでお願いします。かといって王将じゃないんです。あそこの餃子は安くてうまいのですが、パリッと感に欠けます。今日はパリッと感に重点を置きたいのです。
王将の近く、チャンスセンター横の中華料理屋にも焼餃子の二文字はありませんでした。すっかり焼餃子ラビリンスに迷い込んだ模様です。
悩める子羊に愛の手を・・・。「あっ!」
私に一筋の光が差しました。JB牧師の説法が聞こえました。
『Have you seen the light?』
「I have seen the light!」
あまりの興奮にジョン・ベルーシばりに連続でバック転をキメた私の脳裏に浮かんだ答え、それは「The band.」ではなく、「数ヶ月前にオープンした大阪王将!」でした。同じ王将とはいえ、経営が違うので味も違うはず。焼餃子もパリッとしてるはず。空もとべるはず。
スピッツの近況を思いつつ辿り着いたそこでは鳴っておりました。夢にまで見た焼餃子とチャーハンのシンフォニーが。そして焼餃子はもちろんパリッとしていました。やっと、やっとラビリンスから脱出できました。
いやぁ、国民食と思っていた焼餃子の意外な疎外感に憂いを感じた秋のひとときでした。