
ジョージ・キューカー監督、"ガス燈"。原題は"Gaslight"。
1875年のロンドン、ソーントン広場近くの家で歌手のアルキストが殺害される。姪のポーラはその悲しみから逃れようとイタリアへ留学する。
成長したポーラは叔母のような歌唱をしたいと指導を受けるが・・・。
心理的虐待の一種に【ガスライティング】と呼ばれるものがあり、その語源になったのは映画の"ガス燈"である。
という一文を目にし、ガスライティングも"ガス燈"も知らない私は、まずガスラティングという言葉の意味を調べた。『加害者が誤った情報で心理的に被害者を操り、正常な判断力を奪う行為である』とのこと。この語源になるだなんてどういう映画なんだろうと興味がわき、検索したらAmazonプライムにあったので観てみた次第。
1944年の作品でポーラを演じるのはイングリット・バーグマンで相手役がシャルル・ボワイエ。
勝手にラブロマンスものだけど神経を病んでいく系だとばかり思い込んでいたら、冒頭からめちゃくちゃミステリーで、途中は考えようによっちゃかなりのホラーで、終盤は一気呵成にサスペンス度が増していった。かなり上質なミステリー作品。おもしろい!
タイトルのガス燈がちゃんと効果的な使われ方をしていて見事。徐々に病んでいくポーラの演技も見事。そしてクライマックスのブチギレ方も見事。この年のアカデミー賞主演女優賞受賞も納得。ちなみに作品賞と脚色賞はノミネートしたけど受賞はならず。
まだまだ知らない名作があるもんだな。そんな作品を簡単に観られるのが配信のいいところ。
いろいろ探して観てみよう。