
TBSドラマ、"不適切にもほどがある!"。宮藤官九郎脚本。
1986年、連帯責任や体罰が当たり前の典型的な昭和の体育教師である小川市郎は、生徒たちから【地獄の小川】と恐れられていた。ある日、いつものようにタバコを吸いながらのバスでの帰宅中にウトウトしてしまい・・・。
昭和の教師が令和にタイムスリップ。と同時に令和の社会学者が昭和にタイムスリップ。昭和の当たり前は令和では異常、令和の当たり前は昭和では意味不明。昭和と令和のギャップをおもしろおかしく描きつつ、現代の諸々のあり方に問題提起をするコメディ。
なんだけれども・・・。
2、3週目くらいで『おもしろい』との声が世間で増えて、「え?そんなに?」って思った。
というのも私、昨年からこっちで"
パパと呼ばないで"と"探偵物語"を観ていて、リアルに昭和のコンプライアンスの低次元っぷりを目の当たりにしていたので、今作におけるその辺の描き方も「まあそんな感じよね」ってくらいで、特に新鮮さを感じなかった。
それと毎回の問題提起に対する答えがちょっと弱い気がしたし、ミュージカル部分が完全に「?」だったので、世間の評価の高さがイマイチしっくりこなかったのである。
とはいえクドカンは大好きだし、だからこそ観ていたので、5話のスーツのくだりにはグッときたし、渚っちのお母さんの話と純子が繋がる辺りの伏線の張り方は絶妙だなと思った。
そんなこんなで世間よりは低めのテンションで最終回まで観終え、最終的な結論が【寛容が肝要】だったので、「ほらー、やっぱり弱くない?」が私の正直な感想である。
嫌いじゃないし、おもしろくなくもないけど、世間がワイワイ騒ぐほどではない気がするんだよなー。と、世間の評価とズレがある私なのであった。