
NHK朝ドラ、"ブギウギ"。足立紳、櫻井剛脚本。
大阪の銭湯、はな湯の長女・鈴子は歌って踊るのが好きな看板娘。梅丸歌劇団に入りたいと言い出して・・・。
昭和を代表する歌手、笠置シヅ子をモデルにした物語。
途中までは割と普通の朝ドラだと思って観ていた。それが梅丸に入って舞台シーンがある辺りで、これはちょっと違うな、しかも演者は大変だなと思った。ちびスズ子、初めての舞台を水玉でがんばっていた。
ちびスズ子から大人スズ子への成長が実に自然だったのが印象に残ってる。そのまんまじゃんって思った。
で、梅丸で活躍していくスズ子。同期や先輩、後輩とのいろいろもおもしろく観ていた。
ドラマシーンに加えて歌も踊りもって大変だなって思っていたけど、そんな危惧なんて吹き飛ぶくらいすばらしかったのがラインダンスのシーン。圧巻だった。録画していたので何回も観た。
それからは度々舞台のシーンがあり、後にスズ子のステージシーンへと繋がる。
要は今作はスズ子が歌って踊ってるってだけで最高なのである。ドラマだけでなくステージシーンでも楽しませてくれた。それが本当にすばらしいと思う。
正直、終盤のドラマシーンはトーンダウンしたように思う。スズ子のキャラクターも描かれ方が薄っぺらくなったように感じた。
けれど、それを凌駕して余りあるほどのすばらしさがステージシーンにはあった。福来スズ子を演じ切った趣里におつかれさまと言いたい。
欲を言えば、引退コンサートに産みのお母さんにも来て欲しかったなーと思った。息子たち、スズ子からしたら弟たちと一緒に。