宮島未奈著、"成瀬は信じた道をいく"。
『膳所から世界へ!』と言ったゼゼカラの2人に心を掴まれた小学4年生の北川みらいは・・・。
最高である。あの成瀬がもう帰って来た。あの成瀬の物語をまた読める。こんな幸せがあろうか。
と、勝手にハードル上げまくりで読んだが、全くもって支障がなかった。成瀬は成瀬のまんまで年齢を重ね、新たな人たちを巻き込んで、すべからく成瀬の虜にし、それでいて本人は至ってマイペースで、成瀬は成瀬のまんまで物語は紡がれていった。
つまりは最高である。
何がって、やっぱり【成瀬あかり】というキャラクターが最高である。もしも私の今後の人生において『尊敬する人は?』とか『憧れの人は?』という問いがあるとすれば、その全てに「成瀬あかり」と答えてもいいくらいだ。イメージしてるのは"サラメシ"で名前と一緒に出るテロップ。
いやもう、これを読んで彼女のことが好きにならない人がいるの?ってレベル。好きにならずにいられないでしょ。鼻に付くだの嫌いだのと言ったところで、そんなの全部好きの裏返しなだけでしょって思えてしまうもの。"やめたいクレーマー"の呉間さんと同じく。
ほんと、できることなら成瀬に弟子入りしたい。2番弟子でいい。みらいちゃんの下でいい。だからみらいさん、いや、みらい先輩と呼んでもいい。ていうくらい、フィクションとリアルをごっちゃにしてしまうくらい、好きなキャラクターで好きな世界。
未来永劫、ずっと書き続けて欲しい。ずっと読み続けるから。成瀬の未来を愛してる。