
デヴィッド・フィンチャー監督、"ザ・キラー"。
パリ、ホテルの標的を向かいのビルから狙う殺し屋だが・・・。
殺し屋のモノローグが多い。淡々と仕事を進める様を追っていく、まるで叙事詩のような映画。
失敗したことでベクトルが復讐へと変わるが、同じく殺し屋の復讐劇である"
ジョン・ウィック"とは全く異なる。
アクションではなく殺し屋の生活、日常、掟、悲哀を描く。
序盤、BGMの有無で否応にも増す緊張感。フィンチャーの手練れ演出。
以降、何度か出てくる殺し屋のモノローグ。これが成功へのキーワードとして何にでも当てはまりそうなのでメモした。
計画通りにやれ
予測しろ 即興はよせ
誰も信じるな
決して優位に立たせるな
対価に見合う戦いにだけ挑め
感情移入するな 感情移入は弱さを生む
弱いと無防備になる
工程のあらゆる段階で自分に聞け これで何を得られるのか
やるべきことを確実にこなす
もし成功したければ単純だ
自分は数少ない1人だと信じていた殺し屋が、数多い内の1人だと考えを改めるのも悪くないと思った。