
カンテレドラマ、"合理的にあり得ない 探偵・上水流涼子の解明"。根本ノンジ脚本。原作は柚月裕子の同名小説。
傷害事件を起こし弁護士資格を剥奪された上水流涼子は、相棒の貴山と上水流エージェンシーという探偵事務所を立ち上げた。悪徳不動産ブローカーから2000万円を取り返して欲しいという依頼者がやって来て・・・。
原作を読んでいたのでドラマはどんなものかと思って観てみた。そしたらこれが全くもって話を思い出さない。自分の記憶力のなさに辟易したけど、どうやら続編も原作になってるみたいなので、そっちはまだ読んでないからそっちがメインなんだろうと勝手に納得した。
にしてもこんなにコメディな要素があったっけ?ってのが最初の印象。だったけど、原作が柚月裕子入門編に最適とも言うべき、非常にざっくりした物語で描写もライトで読みやすい小説だったので、その余白部分にコメディとしての肉付けをしてドラマ化したんだろうと理解した。うむ、ドラマ化的にあり得なくはない。
そしてそのコメディ部分を演者も制作側も楽しんでるっぽいのがいい。毎回のようにある変装とか、まるっきり昭和の探偵ものじゃないの。でもってそれをやり切る天海祐希と松下洸平のバディはナイスコンビ。これからもいいコンビでいて欲しい。
そして最終回でとても贅沢な出演の仕方で玉山鉄二が出てきて、これは何かなんだろうなーと思ったら天海祐希主演の"BOSS"オマージュなのね。観てなかったから胸熱とはならなかったけど、そんなことができる関係性や環境って素敵だなと思った。
あと全然関係ないんだけど阿部亮平とアルピー平子って似過ぎじゃない?親戚とかでもないのにあんなに似る?それって遺伝子学的にあり得なくない?