先週土曜日に放送された"ザ・セカンド"。結成16年以上の漫才師によるトーナメント。
予選を勝ち抜いた8組による決勝トーナメントなので、優勝するには3本も漫才をしなきゃいけない。なかなかハード。
しかもネタ時間が6分と"M-1グランプリ"の4分と比べて長い。これがどう影響するのか気になる。
そして何よりノミネートされているメンツが今のテレビっぽくなくてよい。
金属バット、マシンガンズ、スピードワゴン、三四郎、ギャロップ、テンダラー、超新塾、囲碁将棋。
スピードワゴンや三四郎みたいにテレビでよく見る人たちもいれば、ほとんど見ない人たちもいる。ファーストチャンスがあった人たちもいれば、なかったまま今に至る人たちもいる。いいメンツ。
結成16年以上だと出られる賞レースがなく、売れるきっかけが見出せない。そんな漫才師にセカンドチャンスを掴んで欲しいとのことからのこの企画。
本人たちも言ってたけど、そうなるとマシンガンズが最も趣旨に沿ってる。あとはギャロップか。テンダラー、囲碁将棋も微妙だけどそうか。
なんて思いながら観始めたら、これがとても心地いい。漫才がとても心地いい。いきなりネタじゃなくて、ふんわりツカミがあって、ぼちぼちネタに入っていく感じ。6分ていう長さが心地いい。
で、みんなキャリアもあれば腕もあるわけで、6分の使い方がそれぞれだけどみんな上手い。みんなおもしろい。審査員は会場のお客さん100人で、おもしろくない(1点)、おもしろい(2点)、すごくおもしろい(3点)で300点満点なんだけど、あれでおもしろくない(1点)をつける意味が分からない。ってくらい、みんなちゃんとおもしろい。
漫才ってそもそも、たまたま会った人たちのおもしろい立ち話って設定なんだから、この姿こそ本来の漫才って気がする。いい意味で緊張感を感じさせないし、やってる側がちゃんとおもしろがっている。あ、ネタ的に生放送のきわきわをいってるなっていう緊張感はあったけど。
なんにしても観ていてずっと楽しかった。
ネタ中は。
まあね、漫才師からしたら松本人志のコメントは欲しいわな。それは仕方ない。でもなぁ、観てる側からしたらいらないんだよなぁ。最初のマシンガンズと金属バットを間違えてコメントしていたのなんて本当に本気で酷いなと思った。
初回ゆえに早送りのタイミングが判断し辛かったものの、そんなコメントに用事はないので、なんとかかんとかほぼネタだけ観続けていざ決勝。
これがマシンガンズとギャロップというテレビ的には非常に地味な決勝戦で、だからこそガチンコなんだなと思えた。
結果、優勝はギャロップ。1つの大きな笑いに賭けたのが功を奏した。めちゃくちゃおもしろかった。マシンガンズも優勝は逃したけど、これで売れてくれたら全然いい。それだけの結果は残したと思う。もちろん
ゴミ清掃員は続けるの前提で。
ごきげんよう。