雨穴著、"変な家"。
オカルト専門のフリーライターである私に知人の柳岡さんから相談があった。子供が産まれて一軒家を購入しようと、いろいろ物件を見て理想的な家を見付けたんだけど、間取りに不可解な点があるというのである・・・。
友だちからもらった本なので詳細を知らず、パラパラッとめくったらすぐに読み終わりそうだなーと思って読み始めた。
てっきり変な間取り図鑑みたいな本だと思っていた。おかしな間取りの家がたくさん載ってる系の。そしたらどうも趣が違う。
けれど筆者と協力者の会話で進んでいくし、時折、間取り図も入ってくるし、なんだか変な本だなーと思いながら読んでいた。
読み進めるとどんどん怖くなってきた。ちょっとそれ妄想が過ぎない?なんて思いつつも、もしかしたら?と思うとどんどん怖くなってきた。だいたい私が読んでる状況ってのは誰もいない店内なので、照明も落としてあるし静か。そんな状況で読むような内容ではなかった。
んだけども。
どうにも途中で「流石にこれは・・・」と思い始めた。以下、ネタバレっぽくなるのであしからず。
要はこれって映画で言うところのモキュメンタリーみたいな小説なんだなと気付いた。事実だと思い込んでいたから怖かったけど、フィクションだと思うとそうでもなくなった。
ていうか、内容というか登場人物たちの憶測がどんどん厨二病的な方向に行ってしまい、怖いよりも何よりも「そんなアホな」という若干呆れ気味の読書姿勢になってしまった。
ただ「すぐに読み終わりそうだなー」の予想は的中し、2時間くらいで読み終わった。そしてしげしげと表紙の帯を見直してみて驚いた。
40万部突破で映画化決定って。マジかー。本当に変な本だなー。
この内容ってことは、監督は清水崇と予想。さて如何に。