
ダニエルズ監督・脚本、"エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス"。
コインランドリーを夫婦で営むエヴリン。店の納税、父親の介護、頼りない夫、反抗期の娘と頭を悩ませることが多過ぎて・・・。
序盤でちょっと「?」、中盤で本格的に「?」、終盤はもう完璧に「?」。観終わって隣りのワイフと目を見合わせて「えらいもん観たわ〜」ってなった。
これが本年度アカデミー賞最多ノミネートで最有力の大本命って、どうかしてないかアカデミー賞。と思ったけどゴールデングローブ賞やらなんやらも受賞したりノミネートされたりしてるから、私たちの感覚の方がどうかしてるってことなのか。
いやもう本当にマジでコピー通りの【最先端のカオス】よ。マルチバースは理解できる(と思ってる)んだけど、中の人が行ったり来たりしてる感じがよく分からない。で、分からないなーがどんどん積み重なっていった挙句に指がソーセージみたいになったところでお手上げ。そして岩になった時点で脳がショートした。"
不滅のあなたへ"か。石から始まるのか。その目は何?なんで動ける?
最終的には、例え別の世界線の自分に逃げたところで物事が解決することはなく、結局自分が変えるか自分が変わるかしなければ何もいい結果には繋がらないってことが言いたいんだと思う。
そして、そんなシンプルなテーマをこんな大仰な作品として表現した、表現できたことに素直に驚く。たーくさんの大人が関わってできてるわけだから。その1人1人がゴーサインを出したわけだから。懐が深いわ、ハリウッド。
アカデミー賞でミシェル・ヨーの主演女優賞とか脚本賞はまだ可能性があると思うんだけど、流石に作品賞はないでしょ。百歩譲って監督賞は受賞しても作品賞はないでしょ。
って思ってるけどどうなることやら。来週の授賞式に興味津々。