
イギリスのドラマ、"フリーバッグ" シーズン1&2。原題は"FLEABAG"。
女性がカメラ目線で語りかける。『深夜2時に好きな男から会いたいとメールが来たら〜』そして男が来たらベッドへ直行。そこでもカメラ目線で語りかけてくる・・・。
30代でカフェを経営しているフリーバッグ・・・でいいのかな。主人公の名前が意図的に明らかにされてないんだけど。誰からも名前で呼ばれてないし。けどフリーバッグって絶対に彼女の名前じゃないし、直訳すると【薄汚い人】なんだよな。
そんなフリーバッグ、性欲強めで皮肉屋で手癖も悪い。どう考えても受け入れ難いキャラクターのはずなんだけど、これがどういう訳だか憎めない。
姉とは不仲、父親とはまあまあだけど母親が亡くなって代母が父親に取り入るようになってから関係は複雑に。元々カフェは親友のブーと共同経営だったけど、ブーは事故で亡くなり。同棲していた彼は出ていったけど、また戻ってくることを見越しつつ、他の男と寝てみたり。
と、なかなかな立ち位置の彼女。だけどしんどそうに見えないのは、時折こちらにカメラ目線で語りかけてくる内容が実に歯に衣着せぬものだから。あれだけ言えたら元気だわとしか思えない。
観ている間にどんどん彼女に興味が湧くし好きになる。リアルに近くにいたらどうかと思うけど、ドラマの中の彼女はとっても魅力的。
タフでキュートでユニーク。嫌だったのは実家の猫を外に逃したところくらい。あとは概ね受け入れられる。
物語も実はしっかりしていて、シーズン1は贖罪の物語で、シーズン2はラブストーリー。最後まで観たらきっちり成立している。顰蹙を買いまくるだけのブラックコメディではない。
このドラマ、フリーバッグが素敵過ぎるので役者さんを調べてみたらビックリ。演じているフィービー・ウォーラー=ブリッジ、主演だけじゃなくて脚本も書いていた。つまりこのドラマそのものが彼女の作品ってこと。スッゲー!
結構エグい台詞やシーンがあるから、よくこの脚本で引き受けたなって思ってたんだけど、そうですか、自分で書いてましたか。
で、ネットでいろいろ見ていたら、彼女はこの後に"007"の脚本にも参加してるそうで、確かめたら"
ノー・タイム・トゥ・ダイ"の脚本にクレジットされている。マジでスゴいな。
今観ることができるのは脚本・主演の2016年のドラマ、"クラッシング"がNetflixで配信中。これは観るしかない。
待ってて、フィービー・ウォーラー=ブリッジ。