
NHKドラマ、"拾われた男"。足立紳脚本。原作は松尾諭の同名エッセイ。
役者を目指すも鳴かず飛ばずの松戸諭。自宅の目の前の自販機の下に封筒が落ちているのを見付けて・・・。
俳優・松尾諭の自伝的エッセイをドラマ化。確かに以前にNHKの"あてなよる"で、拾ったチケットが事務所の社長のもので、それが縁で今の自分があるって話していた。何その話?って私でも思ったくらいだから、業界関係者が放っとく訳がなかった。
序盤の夢だけ見ていた売れない役者時代がおもしろい。レンタルビデオ屋でバイトしながら誰かしらと同居していた頃。周りのキャラは濃いし、松戸は惚れっぽいし、すぐフラれるし、それでいて毎回ゲストが豪華だし。
なんかすごくお金掛ってない?って思ったら、クレジットの最後で制作がNHKと共にウォルト・ディズニー・ジャパンってなっててめちゃくちゃ納得した。
主演の仲野太賀がとてもいい。周りがいいからなのかとてもいい。前から嫌いじゃなかったけど、今作でとても好きになった。
そんな仲野太賀が伊藤沙莉とわちゃわちゃするだけでとてもいい中盤。あの辺が私的には今作のピークだった。
後半のアメリカパートというかお兄ちゃんパートになってテンションが下がった。兄弟や家族の問題という深刻さから物語がシリアスになったってのもあるし、何よりスペシウム光線とアイーンのマッシュアップが受け入れ難かった。クソつまんなくない?あれに関しては、もっと他にあっただろうとしか思えない。
それはさて置き、これが松尾諭の歩んだ道かと思えばなかなかに感慨深いものがあり、大変だったねと感心するばかり。人は傍目からじゃ分からないし、みんな何かを抱えてるんだな。
チケットを拾って事務所に拾われて、幼い頃は川で拾ったと言われていたミスター拾われた男・松尾諭。これからは松尾諭を見る目がちょっと変わる。