アダム・ランドール監督、"フロッグ"。原題は"! SEE YOU"。
森の中を自転車で走る少年。フッと身体だけが浮き・・・。
母親はボーッとしている。息子は機嫌が悪い。父親はリビングのソファで起き出し、豪邸ではあるが家族仲はよくない一家のようで・・・。
いつもの如く予備知識ゼロで観始めた今作。
どうもこの家族の不仲の原因は母親の不倫らしい。冒頭の自転車の少年は誘拐されたらしく、この父親は刑事で少年誘拐事件を担当している。となるとこれは家族に問題ある刑事の物語かなと思っていた。ちょっと変だけど。
そしたら全然違った。
何が違うってもう何から何まで思ってたのと全然違う。物語もキャラクターも映画のテイストも。
一言で言うと構成の妙が光るよーくできたミステリー。めちゃくちゃ上質。
原題の【I SEE YOU】はもちろん、邦題の【フロッグ】も秀逸なタイトル。しかも原題なんてラストまで観たら、そっちの意味もあるか!ってなるし。
そんな予想を裏切られまくりの今作。何を書いてもネタバレになっちゃいそうだからこの辺で終了。