
ジョセフ・コシンスキー監督、"トップガン マーヴェリック"。
ピート・"マーヴェリック"・ミッチェルは40年に及ぶ輝かしい戦績を持つものの、今も大佐のまま。最高速度マッハ10を求められている極超音速機【ダークスター】のテストパイロットを務めているが・・・。
前作同様のオープニング。もちろんBGMは"デンジャー・ゾーン"。映像は今の撮影によるものでカッコいい。
からの、前作のまんまのタイトルバック。に、プラス"マーヴェリック"。完全に続編。
それは当然キャラクターも同様で、ダークスター搭乗前に相棒から『マッハ10.1でも10.2でもなくて10だぞ』って言われたのにマッハ10以上に挑戦するマーヴェリック。知ってる。そしてどうなるかも知ってる。最近初めて観たばかりだから知ってる。完全にあのマーヴェリックの30数年後の姿で間違いない。
そして始まるトップガン物語再び。マーヴェリックは教える立場で。
酒場のシーン、仲間内での軋轢、恋愛、ビーチでスポーツという前作を踏襲した形式美の数々。
これだけで終わったら前作同様のペラッペラな作品でしかなかったんだろうけど、今作には教え子たちの中にグースの息子・ルースターがいるもんだから物語に厚みがある。
それに加えて飛行戦闘シーンの臨場感とスピード感が堪らない。この映像を撮るために30数年待ったんじゃないかとすら思える。本当にカッコいいしすばらしい。
そして物語的には、どう考えてもインポッシブルなミッションに挑む彼ら。なのにギリギリでポッシブルを導き出してしまうのがマーヴェリック。前作ではただの無軌道な自己中わがまま野郎だったけど、破天荒なカッコよさってのが描かれているので説得力がある。ペラッペラで終わっていない。
そして挑むミッション。奇跡的にコンプリートして帰還して歓喜!って流れだと思っていたのに・・・。
よーく知ってるトム・クルーズ映画の流れが唐突に。そして始まるバカ映画(最大級の賛辞)。
終わったと思ってからがマジで最高だった。あそこからが真骨頂。2022年のエンターテインメントど真ん中。
マーヴェリックが一瞬イーサン・ハントに見えたけど、最終的にマーヴェリックで管制塔のお約束もやりやがって、物語としても"トップガン"の続編としても大団円。最高です。
1つだけ言うならば、エンドクレジットのとこ、もう1回"デンジャー・ゾーン"だったら更によかったな。完全にブチ上がって映画館を後にできた気がする。脳内で流れてたからいいっちゃいいんだけど。
いやー、マジで最高。