ザック・スナイダー監督、"アーミー・オブ・ザ・デッド"。
アメリカのエリア51から秘密裏に何かを運び出した軍の4台の車。結婚したばかりの脳天気なカップルが乗る対向車がやってきて・・・。
冒頭は想像通りの展開。そりゃーそうなる。軍が運んでいた何かがゾンビだったのも想像通り。
だってタイトルからしてゾンビもの。しかしながら"アーミー〜"ってことはゾンビの軍隊ってこと?ゾンビの?軍隊?という疑問は残る。
からのタイトルバックがめちゃくちゃ観応えたっぷり。細かな説明はないけどストーリーが理解可能で、ここだけで短編映画として成立してる。しかもバッドエンドの。
もうちょっとポップな作品だと思っていたけど、これはもしかして結構シリアス?と思い直した。
本編はゾンビが瞬く間に増殖してラスベガスを席巻したためにラスベガスが隔離されたところから始まる。
そんなラスベガスのどこぞの地下金庫に大金が眠っていて、それを持ち出せたら分け前をやるという黒幕が真田広之演じるタナカ。彼の甘言にのって一攫千金のために人を集めてゾンビの大群がいるラスベガスに侵入する傭兵部隊。これこそ
スーサイド・スクワッド。
諸々のミッションが多いんだけど、はっきりしていて理解しやすい。"
シャン・チー"でも同じことを思った。あれをクリアしてこれをクリアして、みたいな。RPGみたいな構成。
そして今作のゾンビ。もう、ゾンビもここまできたかってレベル。スピードが速いのは序の口で、まさかの思考ができるのである。ゆえに統率がとれる。アーミー・オブ・ザ・デッド。最強じゃないの。そして最恐じゃないの。最上級の恐怖じゃないの。
たかだか数人の人間が勝てる気がしない。
またそれ以外もいろんな新機軸を打ち出している。生贄とか契約とかなんとかかんとか。アイデアたっぷりでおもしろい。
物語も当然おもしろく、各ミッションがそれぞれ山場。おもしろいの連続。てことはピンチの連続。
文字通り七転八倒の傭兵部隊、がんばったけどなー。得たものはというと・・・。
タイトルバックの時点でハッピーエンドはないなと思っていたけど、やっぱりなかなかシリアスなエンディング。
次はメキシコ編なのかな。