
岡本喜八監督、 "座頭市と用心棒"。
前に訪れた村の川のせせらぎと梅の香りを思い出した市は3年ぶりに訪れてみたが・・・。
勝新太郎の代表作、座頭市シリーズ。20代の頃に第1作である三隅研次監督の”座頭市物語"を観て、セットと照明、そして殺陣のあまりの凄さに度肝を抜かれたのを覚えている。
それからすると20作目の今作は岡本喜八監督で、三船敏郎の出演もあって、世界観がスポイルされた感がある。
大スター2人の見せ場がないといけないし、どっちも立てなきゃいけないし、そのバランスの取り方ゆえに映画として突き抜けなかったんじゃなかろうか。
話はおもしろいし映画としてのクオリティーも高いんだろうけど、座頭市と用心棒(というか椿三十郎)という企画段階が満点で、そこから現実化するにあたって少しずつ減点された結果のような。側ができ過ぎてて芯がどっかいったみたいな。そんな印象。
今作の座頭市も悪くはないんだけど、記憶の中の勝新座頭市はもっとキレッキレで、緊張感の権化で全身仕込杖だったように思う。勝新の中での座頭市がここまで変化したってことなんだろう。
今作における勝新と三船は他の映画でも馴染みがある姿だけど、フレッシュな若尾文子は新鮮だった。

やっぱりきれいねー。