ルーベン・フライシャー監督、"ゾンビランド ダブルタップ"。
ゾンビと共存する世界も年数が経ち、ゾンビも進化を遂げている。そんな中、あの4人は強固なチームワークで安住の家を求めていて・・・。
2009年公開の"
ゾンビランド"の10年振りとなる続編。10年振りって!
そりゃー妹のリトルロックは成長して「こんなだったっけ?」ってなってるし、逆に姉のウィチタは間に"
ラ・ラ・ランド"を挟んだからか垢抜けて洗練されている。エマ・ストーン、"ラ・ラ・ランド"から"ゾンビランド"って、ランドの振り幅すごい。
それからすると男子チーム2名は印象が変わらない。ちなみにジェシー・アイゼンバーグでルーベン・フライシャー監督だと間に"
ピザ・ボーイ 史上最凶のご注文"がある。
いきなりコロンビアの女神がカッコいい。惚れる。
にしてもゾンビの進化は怖いわー。なんてことないホーマーはあれだけど、考える力があるホーキングとかもう無理じゃん。スピードが尋常じゃないニンジャも無理。T-800に至っては無理無理無理。
しかしながらこのゾンビの進化、考え方によっちゃ今現在の新型コロナウイルスのデルタ株だのラムダ株だのと同じなわけで。全くもって他人事じゃない。時期的に前後してるから製作者が意図していないのは明白だけど、今観ると結果的にゾンビが新型コロナウイルスのメタファーになっている。現実って怖い。
・・・とか言いながら、続くオープニングで4人がホワイトハウスを目指すシーンがスローモーションでMVっぽくてカッコいいなーとキャッキャしてたので私って単純単細胞。
そんな4人、タラハシー、コロンバス、ウィチタ、リトルロックは家族のようにしてゾンビ世界を生き抜いてきた。そのためのルールも73まで増えている。
で、オープニングこそ派手だったけど、それ以降は割と地味。ゾンビを殺しまくってってシーンがなく、結構平和な中盤。ていうか、やっぱり出てくる人間の問題。ゾンビものにありがちな。男女関係とか。
けれどその分、終盤に怒涛の勢い。なんと言ってもゾンビのスピードが韓国ゾンビ並みに速い。そして銃もない。ダブルタップなのに。この辺は韓国ゾンビ映画リスペクトともとれるな。"
新感染"とか。
ラストはゾンビ映画らしからぬハッピーエンド。ホーミー(仲間)っていいね。・・・からのボーナストラック的なシーンでまたしてもBMがいいとこ持って行った。BMはいつまでも最高。