木村ひさし監督、"屍人荘の殺人"。原作は今村昌弘の同名小説。
神紅大学のミステリー愛好会に所属する明智恭介と葉村譲は学内の事件を推理(?)する日々を過ごしている。剣崎比留子という美人女子大生が現れ、2人にフェス研の合宿への同行を持ちかける・・・。
原作小説をとてもおもしろく読んだので劇場公開時に気にはなっていたんだけど、あまりの話題になってなさに「これはヤバいんじゃないか」という危険信号を察知して観に行かなかった。そしたらアマゾンプライムで発見したので速攻で観た。
原作小説はあんなにおもしろく読んだのに・・・という一言に尽きる。
だって、どう考えても最も肝の部分の出番が早過ぎるし明確過ぎる。『前代未聞のクローズドサークル』だぞ。なんでそんなに安売りするんだ。この作品の一番重要で独創的でトリッキーでおもしろい部分じゃないか。
浜辺美波がかわいかったから最後まで観たようなものだ。あと神木隆之介と。かわいくて上手いってのは最強。
と、キャラクターというか演者の強さに寄りかかっている作品。
んで本筋ってこんなだったっけ?もうちょっとなんかなかったっけ?上下の位置関係の諸々とか。もっと全然おもしろかったじゃん。
結局のところ、こういったミステリー小説の映像化自体がどうなんだってなるお決まりのパターンに着地してしまうなー。