
NHKドラマ、"ここは今から倫理です。"。高羽彩脚本。原作は雨瀬シオリの同名漫画。
校内で軽い気持ちで男子に求められるがままに情事に応じている逢沢いち子。倫理教師の高柳にその行為を見られ・・・。
倫理は高3の時の選択教科で好きだった記憶がある。考える余地が多くて答えが曖昧で。
そんな気持ちで今作を観始めてみたら、思っていたよりヘビーな内容が多かった。
物語的には結末の最後の最後まで描かずにスッと終わる。
と言っても、それは決して尻切れとんぼなわけじゃなく、ここから先は観た人みんなが考えてって意味での終わり方。どうが正しいのか、何が善なのか。その答えはそれぞれの中にある。はず。
物事を深く考える作業としての倫理も興味深いし、学問としての倫理も興味深い。作中に出てきた多くの学者のいろんな言葉が実に興味をそそった。
中でも私が興味を惹かれたのはベンサムによる功利主義の【最大多数の最大幸福】。これって最強じゃないのって思ったんだけど、調べるとやっぱりいろいろと問題点もある。
何が幸せで、何が善で、何が最高で、何が最強なのか。そんなことを【倫理】という枠の中で深く思考してみたいなと思った。
私の頭の中は今から倫理です。