昨日のブログは他界して40年くらい経つ父方の祖母であるスミエばーちゃんの話。
いつも私が一緒に食べたり飲んだりしているのは母方の祖母であるばーちゃん。
そんなばーちゃん、しばらく前から老人ホーム的な施設に入所している。別に頭や体に生活面での不都合があるわけではないのだけれど、さすがに90歳超えを1人で暮らさせるのは不安な叔父と母が安心するため、というところが大きい。
なので入所して最初の頃、ばーちゃんは嫌がっていた。会う度にあれこれと施設の文句を言っていた。元のマンションに帰るとまで言うこともあった。
けれど時は経ち、施設での生活にも慣れたようで、最近はあんまり不満を言わなくなった。ただし「あんまり」であって、全然ないというわけではない。人間が元気なのは文句や悪口を言うから、とすら思う時がたまにある。それはそれでいい。
そしてこのコロナ禍である。
施設もさすがに自由な出入りができなくなった。入居者も外来者も。
なので最近じゃもっぱら電話である。私にもかかってくるし、ワイフにもかかってくる。なんということのない話をすることもあるし、何かしらのお願いをされることもある。
「ティーバッグに入ってるお茶が欲しいんだけど」と言われて買いに行ったり。
「腕時計が止まるから電池交換をしてきて」と言われて時計屋さんに持っていったら、『これはソーラー時計なので電池交換は必要ありません。その代わり、お日様に当たるところに置いていてください』と言われたり。
「ひ孫ちゃんにふくれ菓子を送ってあげて。小さいのを20個ばっかい」って言われて注文しに行ったり。
ここのところのルーティンはだいたい週1でハルタで納豆とか温泉卵とか明太子とか幸福豆を買って届けること。そこにワイフによるアドリブ的な甘味が添えられることがあり、これがたまに大当たりするからおもしろい。
最近のヒットというかホームランはミキ。奄美大島の飲みもの、ミキ。さつまいもが原料でドゥルッドゥルのミキ。私は非常に苦手な飲みもの、ミキ。
あれがばーちゃんは大好きだそうで、ワイフが試しに小さい200㎖くらいのを入れといたら、「次は大きいのがいいがよ!」って言われたそう。ミキの1ℓって結構な量。しかもそれを2本。2ℓ。でも快調に飲み進めたみたい。
この後に及んでまだ新たな好物が出てくるばーちゃん。これは益々長生きするに違いない。
また一緒にご飯に行く時はどこに行こうかな。まだ行ったことのないお店、まだ食べたことのない料理、まだ出会ったことのない何か。そんなものをばーちゃんに味わって欲しいな。
そんなことを考えている本日である。
ごきげんよう。