アメリカの配信ドラマ、"コブラ会"。シーズン1。
屈辱の空手大会から34年。ダニエルに負けて2位に甘んじたジョニーは酒に溺れていて家族もおらず、職も失ってしまった。ダニエルはカーディーラーの経営者として成功していて・・・。
なのでダニエルはラルフ・マッチオ、ジョニーはウィリアム・ザブカという34年前と同じキャスティングってだけでもうすでに胸熱。
第1話がジョニーから始まるジョニーの話だし、タイトルだって"コブラ会"だから、これは完全にジョニー目線での物語かと思いきや、第2話はダニエルの話。ジョニーはあの敗北を引きずっていて今じゃ完全に負け組。対するダニエルは完全に勝ち組という皮肉な人生を歩んでいる2人。
ジョニーは不良たちに暴行されているミゲルを助けたことで彼に空手を教えるようになる。あれ、この構図、ダニエルとミヤギ?な展開。ミゲルは空手を習得することで自信を付けていく。まさにあの時のダニエル。
そしてジョニーは空手道場【コブラ会】を再建。するとお金も力もあるダニエルは道場を潰しにかかるという暴挙に出る。
となると物語の定石からいって、"ベスト・キッド"とは善悪が逆になって、今度はジョニーがダニエルに挑む話なのかっていうと、これがそんなに単純じゃない。
2人の子供や弟子も絡んできて、何層も厚みのある味わいたっぷりの展開になっていく。要は、めちゃくちゃおもしろい。
しかも要所要所でちゃんと"ベスト・キッド"の映像が使われていて、故に引用シーンやパロディシーンもあって、これがまた胸熱。ダニエルがロビーに車のワックスをかけさせるシーン、ロビーの怪我を治そうとするシーン、共に最高。
そしてそんな最高を上回るくらい最高だったのが唇くんの登場。あとラストシーン。どっちも声が出た。
これはもうシーズン2鑑賞待ったなしだな。Yes,先生!!