
6年生になっても仲良しのマックス、ルーカス、ソーの幼なじみ3人組【ビーンバッグ・ボーイズ】。スクールカースト的には上位ではないが、イケてるチームに入りたいという気持ちはある。性的なことに興味が出てきたマックス。父親が出張で2日間いないという・・。
のっけからセクシャルなアイテムやワードが満載で観ていて笑っていいやらどうしていいやら。
けれどそれを手にしたり口にしたりしているのが、何も分かってないのに分かってるふりをしている小6男子3人組だから、バカだなーとかピュアだなーとか男ってなーとか思えて微笑ましかった。まあでも酷い(褒めてる)。
マックスだけがちょっと早めに成長していて女の子に興味がある感じ。
そんなマックスが意中の女の子も来るというキスゲームありのパーティーに誘われてってところから物語が始まる。
途中、彼らは今なんでこんなことしてるんだっけ?って疑問に思うくらいキスとは無関係の大冒険を繰り広げるビーンバッグ・ボーイズ。
その大冒険が、本人たちはめちゃくちゃ本気で大変なんだろうけど、観ているこちらはおかしくておかしくて仕方ない。ルーカスの腕のシーンなんて、間違いなく今年1番笑った。ここ数年でも最高クラスで笑った。マジで死ぬほど笑った。最&高。
かと思えば道路のシーンではヒヤヒヤ。その直前のセリフがまた最高のパンチラインだった。
『僕らは5年生じゃない、6年生だぞ!』
いい!がんばれ6年生!素直にそう思った。そして本当に微笑ましい。微妙に思春期ですらないのに無理やり背伸びしてる感じ。そのかわいさ、健気さに私の中の父性がチラついたもの。
そしてドローンのシーン。全然予想していなかったけど、映画的映像的なクライマックスがここだった。"
キングスマン"の首チョンパばりにテンション上がった。
終盤、それぞれの道へ進む3人。この短い時間で成長したなー。いつまでも一緒にはいられないし、何もかもが一緒なわけがない。そんなことに気付いた3人。
さっきまでのコメディモードが一気に真剣モードになった。ただのコメディじゃなくて、ちゃんとしたビルドゥングスロマンだった。抱き合ったシーンで泣けた。
笑って泣いて忙しいわーって思っていたら、最後の最後はやっぱりそれか。女の子の方が早熟で男は無邪気ってのは、時代が違っても国が違っても変わらないんだな。
ビーンバッグ・ボーイズ、フォーエバー!