
NHKドラマ、"アシガール"。宮村優子脚本。原作は森本梢子の同名漫画。
高校生の速川唯は陸上部に所属していて、その足の速さはみんなが認めるところ。満月の夜、引きこもって何がしかの研究に没頭している弟の部屋で時代がかった作りの短刀を引き抜くと・・・。
現代の女子高生が戦国時代にタイムスリップしてしまい、そこで出会った若君に恋したがゆえに足軽になって若君を守ろうとするラブコメディ。
設定がなかなかだけど、だからこそ破天荒でおもしろい。時空と同じく男女の垣根までも超越した唯之助という存在がすばらしいし、演じる黒島結菜がとってもチャーミング。彼女のキャラなくしてこのドラマは成立しなかったとすら思える。そのくらい黒島結菜が唯之助。『しゃっ!!』の口癖も素敵。
んでまたあっちとこっちを行ったり来たりするのがおもしろい。戦国時代の歴史を現代で学んで昔で生かしたら戻って来た現代で新たな発見があって、なんて設定に胸熱。写真のくだり、よかったー。
ていうか、その前のあれ。若君が現代に来ちゃうパターンのところ。あそこおもしろかったな。その設定ありなんだって思ったもの。
このくらい柔軟じゃないとなー。楽しくないよなー。
けれど戦国時代は意外とシリアス展開だったりするから目が離せない。兄との確執があったり、隣りの国との諍いがあったり、嫁を取る取らない問題があったり。
そんな中で唯之助はブレることなく、ただただ若君を守ろうと躍起になっていて、そんな行動のあれこれが若君の心を、そして周りの人たちの心を動かしていった。
そんな物語を時に微笑みながら、時にウルッとしながら観ていたのだが、終盤になって頭の片隅にずっとあったのは「でも現代に帰っちゃうんだよね」ってこと。だって物語的に帰らないわけないじゃない。でも唯之助改め唯的には帰らない方が幸せじゃない。あー、この物語、どう決着させるんだろ?
そう思っていた最終回、これがまさかの結末。直後の素直な私の感想は「・・・終わった」だった。ここで終わるんだと。これが最終回なんだと。
いやー、やるなNHK。やるなアシガール。これはびっくりした。そして潔さに感動した。
ら、続いてSPがあるらしい。続編?なのかな。じゃあ、そこまで観てからだな。
"アシガール" ★★★★