ハワード・ホークス監督、"リオ・ブラボー"。
メキシコとの国境に近い町、ジョーが酒場での諍いから殺人を犯し、保安官のチャンスは身柄を拘束する・・・。
ジョン・ウェイン主演の西部劇。公開は1959年。
20代の頃に観ている。理由は当時、クエンティン・タランティーノが大好きな映画ベストテンの1位に挙げていたから。けれど彼のベストテンはころころ変わるので今は圏外かもしれない。
最近の映画と比べたらテンポも緩いしアクションも地味。なんだけどしっかりと観ることができる。これが監督の腕なんだなと思う。さすが名匠ハワード・ホークス。
チャンス(ジョン・ウェイン)はちょっと無骨でカッコいいし、デュード(ディーン・マーティン)はアル中芝居が上手かと思いきや歌も上手、コロラド(リッキー・ネルソン)はハンサムだわ歌はうまいわ、そしてヒロインのフェザーズ(アンジーディキンソン)が容姿端麗な上にスタイル抜群。何あのウエストのくびれ。
そんなキャラ立ちしまくりの中、最初から最後まで最高だったのがスタンピー爺さん(ウォルター・ブレナン)。
彼の発言と行動にはニヤニヤしかない。常にマイペース。ダイナマイトのあたりがピークだと思っていたら最後の最後は彼のお茶目発言で終劇。本当にナイスキャラ。
と思ったらウォルター・ブレナン、名バイプレーヤーでアカデミー助演男優賞を3回も受賞しているそう。これは今でも彼だけ。スゴい!
西部劇にして、もちろんアクションあり、男同士の友情あり、まさかのLOVEあり、かなりハイレベルな歌ありと楽しみどころ満載の本作。
今になって観ても、当時タランティーノが推していたのに納得する。上質なエンターテインメント作品。
同監督の"ヒズ・ガール・フライデー"も観直してみたいなー。今作みたいにNHK-BSで放送しないかなー。
"リオ・ブラボー" ★★★★