ピーター・シーガル監督、"裸の銃を持つ男 PART33 1/3 最後の侮辱"。
駅の階段で張込みをするロサンゼルス市警のフランク・ドレピン警部補たち。乳母車を押す夫人の手伝いをすると、次から次に同様の夫人たちがやってきて・・・。
冒頭のシーンが私も大好きな名作、"アンタッチャブル"の名シーンのパロディで、もうここからして大好きな今作。バックで赤ちゃん片手に踊っているO・J・シンプソンが最高である。
そして始まるギャグとパロディのオンパレード。理解不能だったり気付いていないのも含めると数秒に1回の割合で詰め込まれているんじゃないかってくらい連発&濃密。しかもそのどれもがくだらない。
当時、めちゃくちゃ好きだったな、ZAZ。今作の製作も担当しているデヴィッド・ザッカー、1と2までは参加していた弟のジェリー・ザッカー、友人のジム・エイブラハムズの3人。頭文字を取ってZAZ。今シリーズとか"フライングハイ"とか、バカバカしくて大好きだった。
やっぱり今観ても好きだな。なんといっても主演のレスリー・ニールセンがいい。悪気のない飄々とした感じと、あの表情。小さな表情の変化と全く比例しない大事件のアンバランスさがおもしろい。
だから同監督で似たようなスタイルの作品である"
ゲット・スマート"も、要はレスリー・ニールセンだったらもっとしっくりきたんだろうな。年齢的に無理だったんだろうけど。
って考えていて気付いた。なんか思っていたよりレスリー・ニールセンが私の心の奥底に浸透している気がする。この手の役は全てレスリー・ニールセンで脳内変換してしまいそうな私がいる。
恐るべし、レスリー・ニールセン。恐るべし、裸の銃を持つ男。
Wikipedia先生によるとレスリー・ニールセン、2010年に他界していた。享年84歳。なんかあっちの世界でもふざけてる姿しか想像できないな。