
エミール・アルドリーノ監督、"天使にラブ・ソングを・・・"。原題は"SISTER ACT"。
ネバダ州リノのムーンライトラウンジで歌うクラブ歌手のデロリス。リノ一帯を仕切るマフィアのボスであるヴィンスの愛人なのだが、奥さんと別れる気配のないヴィンスに文句を言いに事務所に行くと・・・。
みんな大好き"天使にラブ・ソングを・・・"らしいんだけど、先日の金曜ロードショーで、まさかの初鑑賞。なんでだろ?テレビ放送とかが多過ぎて観た気になってたからかな。いや、邦題のせいで敬遠していたからだな。
導入部分からして予想外でびっくり。こういういきさつでそうなる話なのね。なるほど。しかしハーベイ・カイテル若いな。ウーピー・ゴールドバーグはこの時点で年齢不詳だけど。
場にそぐわない破天荒な主人公が自分のやり方を通すことで、みんながそれまで知らなかった経験をして楽しみながら成長していって、自分自身も変化していくという、かなり"
スクール・オブ・ロック"な構成で、つまりは私の好み。ロックかゴスペルか、子供たちか修道女たちかってだけの違い。
なので十分に楽しんで観たんだけど、いかんせん今になって観ると古い。あとヴィンスの子分たちが不甲斐ないのがなんかな。彼らはもうちょっとシリアスな描かれ方をされていいのに。"ホーム・アローン"の泥棒みたいで悪い人感が弱い。めちゃくちゃ悪いのに。
にしても今作、観たことないのにネットで何度も嘘字幕の動画だけは観てるので、実際にあのシーンを観たら「あ!これがあの!」ってなって、ちょっとテンション上がった。オーマーリーア!
んで最後は意外とあっさりで、ストンと幕が下りて上質のコメディって感じ。
こうなると続編も観たいな。人気だからそのうちテレビでまたやるでしょ。気長に待とう。
"天使にラブ・ソングを・・・" ★★★★