三木聡監督・脚本、"音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!"。
シンが復活して盛り上がる人たち。当のシンは会社側のストップを無視し、なんらかのクスリを使用してステージへと向かう。片やストリートでは、すごく小さな声で歌う女性ボーカルのバンドがいて・・・。
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時効警察"シリーズやらなんやらで嫌いじゃない、むしろ好きなはずの三木聡。なのでタイトルがイマイチだけど監督が彼だと知ったから観たのに。
いきなり阿部サダヲ演じるところのシンがガリガリじゃなきゃ説得力がないと思われるキャラなのにそうでもない。そして肝心の声はなんの加工もされていない普通のハイトーンボイスで奇跡の歌声みたいなものには程遠い。しかも歌が超絶にダサい。もうこの時点で世界観が成立していない。
小峠をモヒカンキャラにするセンスのなさ。ギャグらしきものは総じてつまらない。ゆえに小ネタなんてどうでもいい。撮り方は奇をてらってるだけにしか映らない。
物語はといえば、なんでそうなる展開のオンパレード。このタイトルでこの設定なら歌と音楽で展開させてこそでしょうよ。そういう意味でいうと"
スクール・オブ・ロック"はバイオレンスもセックスもなくて、ただただ音楽で、ロックで展開していったのが改めてスゴいなと思う。
麻生久美子とかの、いらないキャラ強め感。そして気持ち悪いキスシーン。
ラストも無茶苦茶。吉岡里帆演じるところのふうかのどこにその要素があったんだって話。あとこのタイトルをブツブツ口にしてたけど、どこかで言われてたっけ?俺、覚えてないけど。言われてないのにあの感じで口にするのおかしくない?
最終的になんだかシリアス。全くもって意味が分からない。
久しぶりに駄作というものを観た。106分という時間を無駄にしたなーという最近じゃ稀有な経験をした。ありがとう、三木聡。