
ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー監督・脚本、"お!バカんす家族"。原題は"VACATION"。
LCCのパイロットであるラスティは妻と2人の息子たちと暮らす。最近の家族関係の悪化を懸念したラスティは、バケーションにいつもの小屋ではなく、車でワリーワールドを目指すと言い出す・・・。
邦題通りのおバカな映画。けれど思ってるよりエロいしグロいしシニカル。アメリカのコメディってこういうの多い。
最初はお父さんであるラスティだけがボケで他の家族はツッコミだと思っていたけど、物語が進むにつれてそれぞれのメッキが剥がれていき、最終的にはみんながボケだった。正に、お!バカんす家族。
しかも道中で出てくる人たちもまあまあのボケっぷりで、ツッコミキャラ不在の物語。
アメリカの地理が分かってないので、ワリーワールドがどのくらい遠いのか理解してなかったけど、最後らへんでやっと判明。4000キロって!めちゃくちゃ遠いじゃないの!そりゃーいろいろ起こるわ。
そしてなぜか出てきたクリス・ヘムズワース。なんかこういう映画でこういう出方するよなー。本人が好きなんだろうな。こういうの男からの好感度は上がる。でも女性人気は下がるだろうなー。あれじゃなー。
あと最初に若かりし頃のチェビー・チェイスの写真が出てきたんだけど、なんであの写真が出てきたのか謎だった。そしたらラスティのお父さんって人が、よーく見たらチェビー・チェイス。太ってて禿げてるからパッと見じゃ分からない。痩身で長身のイメージだったのに。
観終わってから知ったのは、これって実はシリーズ5作目らしい。第1作は1983年の"ホリデーロード4000キロ"で、"ナショナル・ランプーン・バケーション"シリーズとして続いていて、その時の主演でお父さん役がチェビー・チェイス。そう言われれば、そんなタイトルに覚えがある。
で、今作と同じように家族で車でワリーワールドを目指していて、その時の息子が今作のラスティ。つまり成長したラスティが父親の真似をして、昔と同じような珍道中を繰り広げるって話。
そういうことかー!いろいろ納得。何かの伏線だと思っていたのは前の話だったのね。でもそういうことなら第1作を観てから観たかったなー。残念。