
デビッド・F・サンドバーグ監督、"シャザム!"。
1974年のニューヨーク、父親の運転する車内でサドは父親にも兄にも無下にされていて・・・。現在のフィラデルフィア、ビリーは警察官を騙したりする悪童で・・・。
子供がそのマインドを持ったまま、うっかり大人のヒーローになっちゃう物語。けれどそんな本筋に入るまでが意外と長い。設定がしっかりしてるというか、説明が丁寧というか。
そんな設定が設定だけに、そして日本版のコピーが『見た目はオトナ!中身はコドモ!』だもんだから、てっきりおバカなアクションコメディだと思い込んでいた。吹き替え版は福田雄一が監修してるらしいし(そして炎上したらしい)。
そしたら本筋前でやけに【家族】を推す。そんなに?って思うくらい推す。そしたらこれが終盤でかなり効いてくる。
そう、これはおバカなアクションコメディという器を借りた家族の物語なのである。5分の4くらいまでは想像通りの物語。これじゃ敵に勝てねーよなーなんて思ってからが本番。残り5分の1になったところで物語は急転。そして一気に加速。いろんな伏線がまとめて爆発。最高!
もう俄然、シャザムが好きになったもの。愛すべきキャラ、愛すべきヒーロー、それがシャザム。
んでもってラストも泣けるー。とてもいいー。とても好きー。
観てない人は本当に先入観を取っ払って観て欲しい。5分の4は我慢して(って程でもないんだけど)観て欲しい。そこからラストまで最高だから。
でさでさでさ、途中のさ、おもちゃ屋さんでさ、床に光るピアノのおもちゃがあるんだけど、あれってさ、絶対にトム・ハンクスの"ビッグ"へのオマージュだと思うんだ。内容が内容だけに。観たら確認して欲しい。
5分の4までは★3つだったけど、急転以降で★1つ、ラストで☆を獲得。最後で盛り上がる映画っていい。観終えてめちゃくちゃハッピーな気分になる。
この先、たまに観たくなるな、これ。