
NHKドラマ、"ハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵〜"。黒沢久子、木田紀生脚本。原作は若竹七海の小説、葉村晶シリーズ。
国籍・日本、性別・女、ミステリー専門書店の店員でありながら白熊探偵社の調査員である葉村晶。人は彼女を【世界で最も不運な探偵】と呼ぶ・・・。
昨年、一気に読んだ葉村晶シリーズ。直近だと"
錆びた滑車"。
これを読んでた辺りでこのドラマ化を知ったのでナイスタイミング!と思った。しかも主演がシシドカフカってのがよい。イメージしていた葉村晶より美人だけど、女性を感じさせない中性的な雰囲気を纏っているのがよい。
で、実際に観てみたらとてもカッコよくて、これはこれで全然あり!ってなった。
そして音楽が菊地成孔ってのもポイント。今でこそ熱は冷めたけど好きなのは変わらない。もちろん今作の劇伴もカッコよかった。
原作の物語はたくさんあるわけで、その中でどれをチョイスするんだろって思ってたけど、なるほどこうなるかってラインナップ。
最後が"悪いうさぎ"で3話連続ってのも挑戦的でよい。
原作との違いでいうと、ちょっと富山さんのキャラが強いかなーと。
葉村晶ファンクラブみたいな感じでチームプレイになるのは、まあ連続ドラマだしなって納得できた。あと岡田管理官ってオリジナルキャラクターも。
そう考えると原作って本当にハードボイルドだな。葉村晶しか活躍しないもんな。そしてめちゃくちゃ不運だもんな。
そう、もうちょっと不運な方が葉村晶っぽかったな。毎回冒頭でなんらかの不運に見舞われたりして。タイトルに「世界で最も不運な探偵」ってつけてるんだし。
と、思い付くイチャモンはそのくらい。なのでこのドラマ化は大成功だと思う。
てことを踏まえて、遥か先かと危惧していたら既に出ていた新作、"不穏な眠り"を読もう。葉村晶はシシドカフカに脳内変換して。
楽しみは終わらない。