ナイツ塙宣之著、"言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか"。
主に塙が審査員を務めた"M-1グランプリ 2018"を主たる素材にして、インタビュアーからの質問に塙が答えるという形式の1冊。
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華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!"を観ていたらナイツ塙が出てきた。彼のM-1話、漫才話が非常におもしろくて、著作があるっていうので迷わず買って読んでみた次第。要はこの本あってこその出演だったみたい。
とにかく漫才への想い、M-1への想いに溢れている。実に熱い。
M-1における漫才とはイコールしゃべくり漫才を指し、しゃべくり漫才とはイコール上方漫才を指す。つまり大阪の吉本興業が立ち上げたM-1グランプリというコンテンツは、上方のしゃべくり漫才のコンテストであり、しゃべくり漫才以外の例えばコント漫才であったり、上方ではない東京の漫才であったりというのは、それだけでアドバンテージがある。
という考察から始まる本書は本当に興味深いし、ただただ納得させられるばかりである。お茶の間審査員なんて名乗っていた自分が恥ずかしくなるくらいにその考察は深く、そして的を射ている。
これ、毎年その年のM-1について語るっていう形で出版して欲しい。ナイツ塙なりの評価と感想をとことん語って欲しい。私は毎年買い続ける。
本書を読んで以降、ナイツ塙へのリスペクトが止まらない。
ごきげんよう。