
岩井俊二監督・脚本、"打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?"。
夏休みの登校日、プール掃除当番の典道と祐介がプールで遊んでいると、2人が密かに想いを寄せるなずながきて・・・。
昔はあんなに好きだったけど、もしかしたら今観たらつまんないのかもしれないって危惧しつつ。
そしたら観終わって思ったのは「はい、100点!」だった。今観ても完璧。昔の印象と変わらず、とっても素敵な作品だった。
子供たちの台詞がたどたどしかったりもする。だけどそれは彼ら彼女らの持つ瑞々しさという最大の魅力の前では大したことじゃない。
典道がとてもいい。祐介も悪くない。ていうか、男どもがみんないい。みんな違って、みんないい。
んでもって、やっぱりなずなが最高。奥菜恵が最高。奥菜恵のなずなが最高。
大人っぽくて、でもまだ子供で、きれいで色気もあるけど、時折見せる表情が幼くて。
プールのシーンの最後の台詞、切ないな。『次会うの2学期だね。楽しみだね。』・・・泣ける。
大人の事情に翻弄される子供のささやかな抵抗と、そこにのっかるピュアなラブ。
打ち上げ花火が丸かろうが平ぺったかろうがどっちでもよくて、下から見ようが横から見ようがどっちでもよくて。
ただそれが丸いだの平ぺったいだの横から見ればいいだのなんの言ってるその瞬間が、とても尊いなって思えた。その時は気付かないんだろうけど。
なんてことを思う僕は大人で、初めて今作を観た20代半ばからでも20年以上経っていて、その分、更に大人になっている。
だからこそ余計に「100点!」って思うのかもしれないな。
ごきげんよう。